专利摘要:
本発明は、式(I)(式中、R1〜R4、Q、Z、rおよびpは本明細書で定義される通り)の化合物またはその薬学上許容される塩に関する。本発明の化合物は、増殖性疾患を含むFAK過剰発現に関連する疾患の処置に有用である。
公开号:JP2011512413A
申请号:JP2010547731
申请日:2009-02-19
公开日:2011-04-21
发明作者:ジェリー、ルロワ、アダムス;シン、ペン;トーマス、エイチ.フェイト;ニール、ダブリュ.ジョンソン
申请人:グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーGlaxoSmithKline LLC;
IPC主号:C07D213-74
专利说明:

[0001] 本発明は、接着斑キナーゼ(Focal Adhesion Kinase)(FAK)を阻害するある種のアニリノピリジン、ならびにその組成物に関する。本発明の化合物は増殖性疾患の処置に有用である。]
[0002] チロシンキナーゼは、細胞増殖、細胞生存および細胞移動を含む多くの細胞プロセスの調節に重要な役割を果たす。ある種のチロシンキナーゼは突然変異により活性化されるようになるか、または多くのヒト癌で異常な発現を示すことが知られている。例えば、上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)は、乳癌、肺癌、脳癌、扁平上皮細胞癌、胃癌およびその他のヒト癌において、突然変異し、かつ/または過剰発現されることが分かっている。EGFRのチロシンキナーゼ活性の選択的阻害剤は、突然変異および/または過剰発現型のEGFRを有する癌の処置に臨床的価値があることが示されている。よって、特定のチロシンキナーゼの選択的阻害剤は癌などの増殖性疾患の処置に有用である。]
[0003] FAK(遺伝子PTK2によりコードされている)は、インテグリンおよび増殖因子受容体からのシグナルを統合する非受容体チロシンキナーゼである。FAKは細胞生存、増殖、拡散、移動および浸潤の調節に役割を果たすことが報告されている(McLean et al 2005, Nat Rev Cancer 5:505-515)。さらに、FAKは複数のチロシン残基でのリン酸化により調節および活性化される。FAKmRNAおよび/またはタンパク質の過剰発現は、乳房、結腸、甲状腺および前立腺の癌を含む多くのヒト腫瘍で報告されている(Owens et al. 1995, Cancer Research 55:2752-2755; Agochiya et al. 1999, Oncogene 18:5646-5653; Gabarro-Niecko et al. 2003, Cancer Metastasis Rev. 22:359-374)。さらに重要なことに、正常組織に比べて悪性組織でリン酸化されたFAKが増えるという証拠がある(Grisaru-Granovsky et al. 2005, Int. J. Cancer 113:372-378)。]
[0004] RNAiまたはFAKドミナントネガティブ発現によるFAKの阻害は、ヒト乳癌および黒色腫細胞系統において接着の喪失および細胞死を誘導すること、および卵巣癌細胞においてドセタキセル媒介アポトーシスを増大させることが示されている(Beviglia et al 2003, Biochem J. 373:201-210, Smith et al 2005, Melanoma Res. 15:357-362, Halder et al 2005, Clin. Cancer Res. 11:8829-8836)。しかしながら、正常なヒト繊維芽細胞または不死化乳房細胞(MCF10A)におけるFAKの阻害は、接着の喪失またはアポトーシスを引き起こさないことが見出された(Xu et al. 1996 Cell Growth and Diff 7:413-418)。また、ドミナントネガティブ発現によるFAKの阻害は、同系ラットモデルにおいて、腫瘍増殖を低下させ、乳腺癌細胞の肺転移をなくすことが報告されている(van Nimwegen et al 2005, 癌 Res. 65:4698-4706)。同様に、shRNAによるFAKの阻害は、同系マウスモデルにおいて、肺転移を阻害し、致死率を40%引き下げた(Mitra et al 2006, Oncogene 25:4429-4440)。この研究では、野生型の一時的再発現がshRNA表現型を逆転させたが、キナーゼ死型FAKは逆転させなかった。マウス4T1癌腫細胞におけるドミナントネガティブ発現のよるFAKの阻害は、マウスにおいて腫瘍増殖および脈管形成を低下させた(Mitra et al 2006, Oncogene 25:5969-5984)。さらに、FAK触媒活性の喪失(キナーゼ死型FAKによるFAK−/−細胞の再構成)は、マウスにおけるv−Src腫瘍の増殖を低下させ、脈管形成を低下させた。]
[0005] よって、FAK活性の阻害がアポトーシス、接着の喪失、細胞増殖および移動の阻害を誘導すること、およびこのような阻害が脈管形成を低下させることを示唆する強い証拠がある。よって、FAK活性を阻害する化合物は癌の処置に有用であると考えられる。]
[0006] 発明の概要
本発明は式(I):



(I)
[式中、
各R1は独立にハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、−COOH、−COO−C1−C3−アルキル、C1−C6−アルコキシ、−(NR5)xSOyR6、−X−N(R7)2、−SOyN(R7)2、−C1−C6−アルキル−(R8)p、C3−C6−シクロアルキル−R9、フェニル−(R10)p、ヘテロアリール−(R10)p、ヘテロシクロアルキル−(R11)p、であるか、または2つのオルトR1基が、それらが結合されている炭素原子と一緒に縮合5〜6員炭素環式または複素環式環を形成し;
R2はハロ、CF3、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシまたはシアノであり;
各R3は独立にハロ、C1−C6−アルキル、−C1−C6−アルキル−R8、C1−C6−アルコキシ、−X−N(R7)2またはヘテロシクロアルキルであり;
各R4は独立にH、C3−C6−シクロアルキル、−C1−C6−アルキル−(R8)p、ヒドロキシまたはO−C1−C6−アルキル−(R8)pであるか、またはR4基は、Zと一緒に、−C1−C6−アルキル−(R8)p基またはC3−C6−シクロアルキル基で置換されていてもよい5〜6員環式環を形成し;
各R5は独立にHまたは−C1−C6−アルキル−(R8)pであり;
各R6は独立にヒドロキシ、C1−C6−アルキル、フェニル−(R10)pまたはヘテロアリール−(R10)pであり;
各R7は独立にH、−(Y)x−C1−C6−アルキル−R8、C3−C6−シクロアルキル、フェニル−(R10)p、ヘテロアリール−(R10)p、ヘテロシクロアルキル−(R11)pであるか、またはそれらが結合されている窒素原子と一緒に−C1−C6−アルキル−(R8)pまたはC3−C6−シクロアルキル基で置換されていてもよい5〜6員環式環を形成し;
各R8は独立にC1−C6−アルコキシ、C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−チオアルコキシ、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ハロ、ニトロ、−COOH、−COO−C1−C3−アルキル、−(NR5)xSOyR6、−X−N(R7)2、−SOyN(R7)2、フェニル−(R10)pまたはヘテロアリール−(R10)pであり;
各R9は独立にC1−C6−アルコキシ、−COOH、−COO−C1−C3−アルキル、−X−N(R5)2、ハロ、ヒドロキシ基または−C1−C6−アルキル−(R8)p基であり;
各R10は独立にC1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、CF3またはN(R5)2であり;
各R11は独立にC1−C6−アルキル−(R8)pであり;
Qは−C(O)−、−S(O)−または−SO2−であり;
ZはN、CHまたはC−C1−C6−アルキルであり;
Xは結合、−C1−C6−アルキル−、−C(O)−または−O−(CH2)q−であり;
Yは−S(O)−、−SO2−、−C(O)−、−C(O)NH−または−C(O)O−であり;
各pは独立に0、1、2または3であり;
qは1、2、3または4であり;
rは0、1、2または3;
各xは独立に0または1であり;かつ
各yは独立に1または2である]
により表される化合物またはその薬学上許容される塩である。]
[0007] さらなる実施態様において、本発明は、a)式(I)の化合物またはその薬学上許容される塩と、b)薬学上許容される賦形剤とを含んでなる組成物に関する。]
[0008] さらなる実施態様において、本発明は、それを必要とする患者に薬学上有効量の式(I)の化合物を投与することを含んでなる癌の処置方法に関する。]
[0009] 発明の詳細な説明
本発明は、式(I):



(I)
(式中、R1〜R4、Q、Z、rおよびpは本明細書に定義される通り)
により表される化合物またはその薬学上許容される塩である。]
[0010] 本明細書において、「ハロ」とは、フルオロ、クロロまたはブロモを意味する。]
[0011] 「C1−C6−アルキル」とは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチルおよびn−ヘキシルを含む直鎖または分枝アルキル基を意味する。]
[0012] 「C1−C6−アルコキシ」とは、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシおよびn−ブトキシ基を含むC1−C6−アルキル−O−基を意味する。]
[0013] 置換C1−C6−アルキル基(すなわち、−C1−C6−アルキル−(R8)p、ここで、pは1、2または3である)の例としては、−CH2CH2OCH3、−CH2OCH3、−CH2OH、−CH2CH2OH、CF3、−CH2CF3、−CH2NHSO2CH3、−CH2NHSOCH3、−CH2CH2SO2CH3、−CH2NH2、−CH2CH2N(CH3)2、CH2CH2CH2NH(CH3)、−CH2C(O)N(CH3)2および−CH2OCH2N(CH3)2が挙げられる。]
[0014] C3−C6−シクロアルキルとは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基を意味する。]
[0015] 本明細書において、ヘテロシクロアルキルとは、O、NまたはSヘテロ原子またはその組合せを含む5員または6員脂環式基を意味する。好適なヘテロシクロアルキル基としては、1,3−ジオキソラニル、1,4−ジオキソラニル、オキセタニル、ピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、モルホリノおよびチオモルホリノ基が挙げられる。]
[0016] R4(およびR7)基は、それらが結合されている窒素原子と一緒に、−C1−C6−アルキル−R8またはC3−C6−シクロアルキル基で置換されていてもよい5〜6員環式環を形成する。好適な5〜6員環式環としては、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピロリジノニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、モルホリノおよびチオモルホリノ基が挙げられる。]
[0017] rが2または3である場合、2つのオルトR1基はそれらが結合されている炭素原子と一緒に縮合5〜6員炭素環式または複素環式環を形成する。本明細書において「オルトR1基」とは、R1基が互いにオルトであることを意味する。形成される環は芳香族、複素芳香族、脂環式または複素脂環式であり得る。複素芳香族および複素脂環式環は、N、OおよびSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜6員環である。縮合複素芳香環基および複素脂環式環基としては、



が挙げられ、式中、rは2または3であり;各R12は独立にH、F、CF3、シアノ、−(Y)x−C1−C6−アルキル−R8、−C(O)−O−C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−(NR5)xSOyR6、−X−N(R7)2、−SOyN(R7)2、フェニル−(R10)p、ヘテロアリール−(R10)pまたはヘテロシクロアルキル−(R11)pであり;sは0からその縮合環上の置換可能な水素原子の数までであり、置換基は3個を超えず;R5〜R8、R10、R11およびpはこれまでに定義された通りである。点線は、フェニル環上のいずれかの近接する2点での縮合を示す。よって、部分構造:



は以下の結合点:



のいずれかを有し得る。]
[0018] 別の態様において、本発明は下記の構造:



[式中、
R1aはヘテロシクロアルキル−(R11)p、−C1−C6−アルキル−R8またはC1−C6−アルコキシであり;
R1bはH、C1−C3アルコキシ、ハロ、CF3、SOyC1−C3−アルキルまたは−C(O)N(R7)2であり;
R2はハロまたはCF3であり;
各R4は独立にH、メチルまたはメトキシであり;かつ
各R7は独立にH、C1−C3−アルキルであるか、またはそれらが結合されている窒素原子と一緒にピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノまたはチオモルホリノ基を形成し;R1aおよびR1bはR1のサブグループである]
により表される式(I)の化合物のサブクラスまたはその薬学上許容される塩である。]
[0019] 別の態様において、本発明は、下記の構造:



[式中、
R2はハロまたはCF3であり;かつ
各R4は独立にHまたはメチルである]
により表される式(I)の化合物のサブクラスまたはその薬学上許容される塩である。]
[0020] 別の態様において、本発明は、下式:



により表される式(I)の化合物のサブクラスまたはその薬学上許容される塩である。]
[0021] 別の態様において、R2はハロまたはCF3である。
別の態様において、R1aはモルホリノ基であり、R1bはメトキシ基である。]
[0022] 本明細書において「薬学上許容される」とは、堅実な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激または他の問題もしくは合併症を伴わない、ヒトおよび動物の組織との接触に用いるのに好適な、化合物、材料、組成物および投与形を意味する。]
[0023] 当業者ならば、式(I)に従う化合物の薬学上許容される塩が製造可能であることが分かるであろう。より詳しくは、式(I)に従う化合物が塩基性官能基を含む限り(酸性官能基も含み得る)、それらは好適な酸または塩基を用いた処理により薬学上許容される塩を形成することができる。好適な酸としては、薬学上許容される無機酸および有機酸を含む。典型的な薬学上許容される酸としては、塩化水素、臭化水素、硝酸、硫酸、スルホン酸、リン酸、酢酸、ヒドロキシ酢酸、フェニル酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、マレイン酸、アクリル酸、フマル酸、リンゴ酸、マロン酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、安息香酸、タンニン酸、ギ酸、ステアリン酸、乳酸、アスコルビン酸、p−トルエンスルホン酸、オレイン酸およびラウリン酸が挙げられる。]
[0024] 好適な塩基としては、薬学上許容される無機塩基および有機塩基を含む。典型的な薬学上許容される塩基としては、ナトリウム、カリウム、鉄、リチウム、アルミニウム、カルシウム、亜鉛、アルギニン、コリン、ジエチレントリアミン、ジメチルアミン、エチレンジアミン、ヒスチジン、イミダゾール、リシン、モルホリン、プロリン、トリメチルアミンおよびトロメタミンが挙げられる。]
[0025] 本明細書において「式(I)の化合物」とは、式(I)に従う1以上の化合物を意味する。式(I)の化合物は固体または液体形態で存在し得る。固体状態では、それは結晶形態または非結晶形態またはその混合物で存在し得る。当業者ならば、結晶化の際にその結晶格子中に溶媒分子が組み込まれた結晶化合物として薬学上許容される溶媒和物が形成され得ることが分かるであろう。組み込まれる溶媒分子は水分子またはエタノール、イソプロパノール、DMSO、酢酸、エタノールアミンおよび酢酸エチルなどの非水性分子であり得る。結晶格子に水分子が組み込まれたものを一般に「水和物」と呼ぶ。水和物には、化学量論的水和物ならびに種々の量の水を含有する組成物が含まれる。本発明はこのような溶媒和物を総て含む。]
[0026] 以下のスキームは本発明の化合物がどのようにして製造することができるかを示している。記載されている特定の溶媒および反応条件も例示であり、それに限定されるものではない。]
[0027] スキーム
式(I)の化合物は以下のスキームで概略を示す方法により製造することができる。R1〜R4、Q、Z、rおよびpはこれまでに定義された通りであり、L1およびL2はハロ、トシルまたはメシル基などの脱離基である。式(II)および(III)の化合物は市販されているか、または当技術分野で慣例の技術を用いて容易に製造することができる。式(II)と(III)の化合物をBuchwald−Hartwigカップリング条件下でカップリングさせると中間体(IV)が形成される。あるいは、式(II)と(III)の化合物を好適な温度、極性、プロトン性溶媒などの好適な溶媒が存在する付加反応条件下でカップリングさせると中間体(IV)が形成される。このカップリング反応は、脱離基L2が脱離基L1よりも選択的に(またはその逆)脱離されるような条件下で行われる。式(II)の化合物が、例えばヒドロキシル基またはアミノ基などの保護の必要な官能基を含む場合、式(III)の化合物と反応させる前に適当な保護基を用いるのが有利である。]
[0028] 中間体(IV)をアニリン(V)(市販されているか、または当技術分野で慣例の技術を用いて製造することができる)と、Buchwald−Hartwigカップリング条件下でカップリングさせると、式(I)の化合物が形成される。あるいは、カップリング反応は、好適な溶媒(水、1,4−ジオキサンまたはイソ−プロパノールなど)中、好適な温度で、酸性触媒(10〜30mol%の塩酸またはトリフルオロ酢酸など)を用いて行うこともできる。
スキーム1a]
[0029] スキーム1bに示されるように、式(I)の化合物は、カップリング反応の順序がスキーム1と逆になった様式で合成することもできる。
スキーム1b]
[0030] スキーム2は、本発明の化合物の一種であるベンズアミド(VIII)の製法を示す。アントラニルアミド(VI)をピリジン(III)と反応させると中間体(VII)が得られ、次にこれをアニリン(V)とカップリングさせて式(VIII)の化合物を得ることができる。
スキーム2]
[0031] 化合物(VI)は、スキーム3に示されているように、ベンズオキサジン(IX)(市販されているか、または当技術分野で慣例の技術を用いて製造することができる)をアミンと反応させることにより製造することができる。
スキーム3]
[0032] 式(VIII)の化合物を製造するための別法をスキーム4に示す。アミノベンゾエート(X)をピリジン(III)と反応させて中間体(XI)を得、次にこれをアニリン(V)とカップリングさせて中間体(XII)を得ることができる。中間体(XII)をアミンと反応させると式(VIII)の化合物が得られる。
スキーム4]
[0033] スキーム5に示されるように、式(VIII)の化合物はまた、スキーム1に記載されているように、式(VI)の化合物を式(XIII)の化合物とカップリングさせて中間体XIVを形成させることにより製造することもできる。次に、中間体(XIV)を式(XV)の化合物とカップリングさせて式(VIII)の化合物を得ることができる。この反応は不活性溶媒中、金属触媒および適当なリガンドの存在下で行うことができる。
スキーム5]
[0034] 式(XVIII)の化合物は、式(XVI)と式(III)の化合物をカップリングさせて中間体(XVII)を得、次にこれをアニリン(V)と反応させて式(XVIII)の化合物を得ることにより製造することができる。
スキーム6]
[0035] スルホンアミド(XXII)は、式(XIX)と式(III)の化合物をカップリングさせてベンゼンスルホン酸(XX)を形成することにより製造することができる。次に、この中間体を対応する塩化ベンゼンスルホニルに変換し、アミノ化してベンゼンスルホンアミド(XXI)を形成し、これをアニリン(V)とカップリングさせて目的生成物を形成することができる。



スキーム7]
[0036] 式(VIII)の化合物を製造するための別法をスキーム8に示す。アミノ安息香酸(XXIII)をピリジン(III)と反応させて中間体(XXIV)を得、次にこれをアニリン(V)とカップリングさせて中間体(XXV)を得ることができる。中間体(XXV)をアミンと反応させると式(VIII)の化合物が得られる。
スキーム8]
[0037] 実験法
FAK活性の生化学的アッセイ
GSTタグ付きFAKをInvitrogen(PV3832)から購入した。FAKの活性は、放射性標識ATPの存在下でペプチド基質(Ac−RRRRRRSETDDYAEIID−NH2)のリン酸化をモニタリングすることにより測定した。FAKの阻害剤を評価するため、化合物をまず10%DMSO中の10×原液として調製した。各溶液を少量ずつ(4μL)96ウェルプレート(Corning、3884)に加えた。44mMHEPES、pH=7.2、11mM MgCl2、2.2mM MnCl2、1.1mM DTTおよび0.011%Tween−20を含有する1.1×反応バッファーにて6nM GST−FAK溶液を調製した。次に、20μLの6nM GST−FAK溶液を化合物とともに室温で30分間プレインキュベートした。上記反応バッファーにて調製した16μLの基質(62.5μMペプチド、5μM ATPおよび〜0.02mCi/ml 33P−γ−ATP)を加えることにより反応を開始させた。反応を90分間進行させた後、40μLの1%H3PO4で急冷した。この反応混合物の一部(60μL)をホスホ−セルロースフィルタープレート(Millipore、MAPHNOB50)に移し、20分間インキュベートした。このプレートを濾過し、150μLの0.5%H3PO4を用いて3回洗浄し、50℃で30分間乾燥させた。このプレートに60μLのMicroscint−20を加えた後、TopCount(PerkinElmer)を用いて放射能を測定した。]
[0038] 以下の例は単に例示目的に過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。これらの化合物はACD Nameソフトウエア(Advanced Chemistry Development)を用いて命名した。総ての化合物はFAKに対して7より大きいpIC50を持つ。エレクトロスプレーイオン化法を用い、陽イオン検出モードにてPE SciexAPI 150シングル四重極質量分析計(PE Sciex, Thornhill, Ontario, Canada)を作動させた。ゼロ・エア・ジェネレーター(zero air generator) (Balston Inc., Haverhill, MA)からネブライジングガスを発生させ、65psiで送り込み、カーテンガスはDewar液体窒素容器から50psiで送り込まれる高純度窒素であった。エレクトロスプレーニードルにかけられる電圧は4.8kVであった。オリフィスは25Vに設定し、質量分析計は、ステップマス0.2amuを用い、0.5スキャン/秒の速度でスキャンし、プロフィールデータを回収した。]
[0039] サンプルは、Valco 10ポートインジェクションバルブへの注入を行うハミルトン10μLシリンジを備えたCTC PALオートサンプラー(LEAPTechnologies, Carrboro,NC)を用いて質量分析計に導入した。HPLCポンプは、0.3mL/分、3.2分で4.5%Aから90%Bへの直線勾配、0.4分保持で作動させるShimadzu LC−10ADvp(Shimadzu Scientific Instruments, Columbia, MD)であった。移動相はA槽の100%(H2O 0.02%TFA)とB槽の100%(CH3CN 0.018%TFA)からなった。固定相はAquasil(C18)であり、カラム寸法は1mm×40mmである。検出はUV(214nm)、蒸発光散乱(ELSD)およびMSによった。]
[0040] あるいは、LC/MSを備えたAgilent 1100分析的HPLCシステムを用い、1mL/分、2.2分で5%Aから100%Bへの直線勾配、0.4分保持で作動させた。移動相はA槽の100%(H2O 0.02%TFA)とB槽の100%(CH3CN 0.02%TFA)からなった。固定相は粒径3.5μmのZorbax(C8)であり、カラム寸法は2.1mm×50mmであった。検出はUV(214nm)、蒸発光散乱(ELSD)およびMSによった。]
[0041] 1H−NMR(以下、「NMR」)スペクトルは、Bruker AVANCE 400MHz装置を用い、再生用にACD Spect manager ver.10を用いて、400MHzで記録した。多重度は、s=一重線、d=二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、dd=二重線の二重線、dt=三重線の二重線などを示し、brは幅広のシグナルを示す。
分析的HPLC:生成物は、Agilent 1100分析的クロマトグラフィーシステムにより、4.5×75mm Zorbax XDB−C18カラム(3.5μm)、2mL/分、H2O(0.1%ギ酸)中、5%CH3CN(0.1%ギ酸)から95%CH3CN(0.1%ギ酸)への4分勾配、1分保持を用いて分析した。
分取HPLC: 生成物は、Gilson分取クロマトグラフィーシステムを用い、75×30mm I.D.YMC CombiPrepODS−Aカラム(5μm)、50mL/分、H2O(0.1%ギ酸)中、5%CH3CN(0.1%ギ酸)から95%CH3CN(0.1%ギ酸)への10分勾配、2分保持で精製するか、あるいは、生成物は、Agilent 1100分取クロマトグラフィーシステムを用い、100×30mm Gemini C18カラム(5μm)、60mL/分、H2O(0.1%ギ酸)中、5%CH3CN(0.1%ギ酸)から95%CH3CN(0.1%ギ酸)への10分勾配、2分保持で精製した。]
[0042] 分取順相クロマトグラフィーは、Analogix IntelliFlash 280システムを用い、SuperFlash Sepra Si 50カラムで行った。]
[0043] 中間体1
2−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−4−ピリジニル]アミノ}−N−メチルベンズアミド:



容器に2−クロロ−4−ヨード−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(500mg、1.626mmol)、2−アミノ−N−メチルベンズアミド(269mg、1.789mmol)、炭酸セシウム(2649mg、8.13mmol)および10mLのトルエンを投入し、窒素で脱気した。この反応混合物に(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(81mg、0.130mmol)および酢酸パラジウム(7.30mg、0.033mmol)を加え、容器を密閉し、完了するまで120℃で加熱した。反応が完了した後、得られた懸濁液を室温まで冷却し、セライトで濾過した。濾液を蒸発乾固させ、粗混合物を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た(100mg、収率19%)。MS: M(C14H11ClF3N3O) = 329.71, (M+H)+ = 330.]
[0044] 中間体2
4−ヨード−5−メチル−N−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−ピリジンアミン



容器に2−フルオロ−4−ヨード−5−メチルピリジン(1.0g、4.22mmol)、4−モルホリノアニリン(0.752g、4.22mmol)、1.6M塩酸(2.64mL、4.22mmol)、ジオキサン(5mL)および水(5mL)を投入した後、密閉し、120℃で16時間加熱した。次に、この反応混合物を飽和NaHCO3と酢酸エチルとで分液し、有機相を単離し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。最終的な粗油状物を酢酸エチルで摩砕し、標題化合物を固体として得た(850mg、収率47%)。MS: M(C16H18lN3O) = 395.24, (M+H)+ = 396.]
[0045] 中間体3
4−ヨード−5−メチル−N−[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−ピリジンアミン



容器に2−フルオロ−4−ヨード−5−メチルピリジン(1.0g、4.22mmol)、2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)アニリン(500mg、2.043mmol)、12M塩酸(0.34mL、4.09mmol)、ジオキサン(5mL)および水(5mL)を投入した後、密閉し、120℃で24時間加熱した。次に、この反応混合物を飽和NaHCO3と酢酸エチルとで分液した。有機相を単離した後、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。粗油状物を酢酸エチルで摩砕し、標題化合物を固体として得た(180mg、収率20%)。MS: M(C17H20lN3O2) = 425.26, (M+H)+ = 426.]
[0046] 中間体4
5−クロロ−4−ヨード−N−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−ピリジンアミン



容器に5−クロロ−2−フルオロ−4−ヨードピリジン(794mg、3.09mmol)、4−モルホリノアニリン(0.5g、2.81mmol)、4.0M塩酸(1.4mL、5.61mmol)、ジオキサン(2.5mL)、および水(2.5mL)を投入し、密閉し、125℃で一晩加熱した。次に、この反応混合物を飽和NaHCO3と酢酸エチルとで分液し、有機相を単離し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。最終的な生成物を、酢酸エチルおよびヘキサンで溶出するシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を固体として得た(200mg、収率16%)。MS: M(C15H15ClIN3O) =415.66, (M+H)+ = 417.]
[0047] 中間体5
5−クロロ−4−ヨード−N−[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−ピリジンアミン



容器に5−クロロ−2−フルオロ−4−ヨードピリジン(579mg、2.247mmol)、2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)アニリン(500mg、2.043mmol)、1.0M塩酸(4.09mL、4.09mmol)、ジオキサン(5mL)および水(5mL)を投入した。この容器を密閉し、85℃の油浴中で36時間加熱した。次に、この反応混合物を飽和NaHCO3と酢酸エチルとで分液した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。粗混合物を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た(182mg、収率18%)。MS: M(C16H17ClN3O2) = 445.68, (M+H)+ = 446.]
[0048] 中間体6
2−[(2−フルオロ−5−メチル−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド



マイクロ波管に2−フルオロ−4−ヨード−5−メチルピリジン(47.4mg、0.2mmol)および2−アミノ−N−メチルベンズアミド(36.0mg、0.240mmol)、炭酸セシウム(130mg、0.4mmol)および2.5mLのトルエンを投入し、窒素を投入した。この反応混合物に(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(4.98mg、8.00μmol)および酢酸パラジウム(0.898mg、4.00μmol)を加えた。このマイクロ波管を密閉し、100℃で16時間加熱した。得られた懸濁液を室温まで冷却し、セライトで濾過した。濾液を蒸発乾固させ、粗反応混合物を、ヘキサン中酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得た(23mg、収率41%)。MS: M(C14H14FN3O) = 259.28, (M+H)+ = 260.]
[0049] 中間体7
2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド



マイクロ波容器に1,4−ジオキサン(2.5mL)中、2−クロロ−5−フルオロ−4−ヨードピリジン(200mg、0.777mmol)、2−アミノ−N−メチルベンズアミド(117mg、0.777mmol)、炭酸セシウム(759mg、2.331mmol)を投入した。この反応混合物にアルゴンを2分間通した。この反応混合物に酢酸パラジウム(II)(8.72mg、0.039mmol)および(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(48.4mg、0.078mmol)を投入した。この反応混合物をマイクロ波オーブンにて180℃で20分照射した。この反応混合物をシリカゲル(300mg)の存在下で減量乾固させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムに加え、ヘキサンおよびEtOAc(5%から100%)で溶出し、標題化合物を得た(54mg、25%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ ppm 10.35 (d, J=2.02 Hz, 1 H), 8.71 (d, J=4.29 Hz, 1 H), 8.23 (d, J=3.03 Hz, 1 H), 7.72 (dd, J=7.83, 1.26 Hz, 1 H), 7.69 - 7.50 (m, 2 H), 7.23 - 7.17 (m, 2 H), 2.77 (d, J=4.55 Hz, 3 H).]
[0050] 中間体8
2−[(5−ブロモ−2−クロロ−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド



2−アミノ−N−メチルベンズアミド(1g、6.66mmol)および5−ブロモ−2−クロロ−4−ヨードピリジン(2.120g、6.66mmol)を20mL反応容器内でイソプロパノール(50mL)を合わせた。6M塩酸(1.110mL、6.66mmol)を加え、この容器を密閉した後、95℃で96時間加熱した。この反応混合物を蒸発乾固させ、酢酸エチル(20mL)および1M Na2CO3(10mL)で処理した。有機層を分離し、蒸発させた。残渣を順相クロマトグラフィー(ジクロロメタン中15%酢酸エチル)により精製し、標題化合物を得た(205mg、収率7.76%)。この固体をジクロロメタンに溶解させ、ジエチルエーテル中1MのHClを1mL加えた。固体を濾過し、205mgの標題化合物を白色塩酸塩として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δppm 2.77 (d, J=4.55 Hz, 3 H) 5.07 (br. s., 5 H) 7.17 (s, 1 H) 7.18 - 7.25 (m, 1 H) 7.50 - 7.58 (m, 1 H) 7.58 - 7.64 (m, 1 H) 7.74 (dd, J=7.83, 1.26 Hz, 1 H) 8.38 (s, 1 H) 8.77 (d, J=4.55 Hz, 1 H) 10.34 (s, 1 H).]
[0051] 中間体9
2−[(5−クロロ−2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]安息香酸



密閉可能な試験管に1,4−ジオキサン(30mL)中、2−[(2,5−ジクロロ−4−ピリジニル)アミノ]安息香酸(600mg、2.119mmol)、2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)アニリン(485mg、2.331mmol)、BINAP(198mg、0.318mmol)、Pd2(dba)3(97mg、0.106mmol)およびナトリウムtert−ブトキシド(509mg、5.30mmol)を投入した。この反応混合物を窒素で脱気し、密閉し、油浴中180℃で72時間加熱した。この反応混合物を冷却した後、飽和NaHCO3と酢酸エチルとで分液した。有機相をブラインで洗浄し、MgSO4により乾燥させた。有機溶媒を真空下で蒸発させ、標題化合物を純度94%で得た。]
[0052] 中間体10
2−アミノ−N−メトキシ−ベンズアミド



EtOH:H2O(9:1)(1000mL)中、無水イサト酸(40g、245.39mmol、1当量)およびo−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(30.55g、368.09ミリモル、1.5当量)の混合物に、TEA(51.2mL、368.09ミリモル、1.5当量)を加え、得られた混合物を4時間還流した。反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。このようにして得られた固体化合物をジエチルエーテルおよびヘキサンで洗浄することにより精製し、標題化合物を褐色固体として得た(20g、49%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 3.67 (s, 3H), 6.20-6.40 (brs, 2H), 6.44-6.53 (m, 1H), 6.70 (d, 1H, J = 7.76 Hz), 7.10-7.19 (m, 1H), 7.30 (d, 1H, J = 7.6 Hz), 11.40 (s, 1H). C8H10N2O2のLC−MS計算値[M+H]167.07、実測値167.2。HPLC純度は200nmで99.60%。]
[0053] 中間体11
2−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メトキシ−ベンズアミド



5−ブロモ−2−クロロ−4−ヨード−ピリジン(5g、15.72ミリモル、1当量)、2−アミノ−N−メトキシ−ベンズアミド(2.61g、15.72ミリモル、1当量)およびK3PO4(8.34g、39.3ミリモル、2.5当量)および1,4−ジオキサン(30mL)の混合物をN2で1時間脱気した。これにDPEphos(0.67g、1.25ミリモル、0.08当量)およびPd(OAc)2(0.07g、0.31ミリモル、0.02当量)を加え、再びN2で30分間脱気した。得られた混合物を一晩還流した。反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(100mL)で希釈し、5%MeOH−DCM(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗化合物を得た。粗化合物を、溶出剤として20%酢酸エチル−ヘキサンを用いるシリカゲル(60〜120メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を灰白色固体として得た(3.5g、62%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 3.56 (s, 3H), 6.88-6.98 (m, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.17-7.25 (m, 1H), 7.26-7.35 (m, 1H), 7.82-7.90 (m, 1H), 8.23 (s, 1H), 12.86 (brs, 1H).C13H11BrClN3O2のLC−MS計算値[M+H]355.97、実測値356.30。]
[0054] 中間体12
2−(2−クロロ−5−シクロプロピル−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メトキシ−ベンズアミド



密閉可能な試験管にて、トルエン(50mL)を50℃で15分間N2で脱気し、これに2−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メトキシ−ベンズアミド(1.5g、4.21ミリモル、1当量)、シクロプロピルボロン酸(1.4g、16.85ミリモル、4当量)およびPd(PPh3)4(0.24g、0.21ミリモル、0.05当量)を加え、得られた混合物を30分間脱気した。これにNaBr(0.44g、4.33ミリモル、1.03当量)およびH2O(3mL)中、KF(0.8g、13.90ミリモル、3.3当量)の溶液を加え、再び15分間N2で脱気した。この試験管を密閉し、混合物を100℃で24時間加熱した。反応が完了した後、この反応混合物を室温で冷却し、水(100mL)に注ぎ、トルエン(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗化合物を0.5%DCM−Et2Oで洗浄することにより精製し、標題化合物を淡黄色固体として得た(0.7g、53%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 0.57-072 (m, 2H), 0.97-1.10 (m, 2H), 1.62-1.75 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 7.02 (s, 1H), 7.11-7.20 (m, 1H), 7.51-7.67 (m, 3H), 7.94 (s, 1H), 9.62 (s, 1H), 11.92 (brs, 1H). C16H16ClN3O2のLC−MS計算値[M+H]318.09、実測値318.2。]
[0055] 中間体13
2−(2−クロロ−5−シクロプロピル−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メチル−ベンズアミド



トルエン(100mL)中、シクロプロピルボロン酸(0.38g、4.40ミリモル、1.5当量)の溶液を50℃で15分間N2で脱気し、これにPd(PPh3)4(0.17g、0.15ミリモル、0.05当量)および2−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メチル−ベンズアミド(1g、2.93ミリモル、1当量)を加え、得られた反応混合物を再び30分間脱気した。これにH2O(4mL)中、K3PO4(2.49g、11.72ミリモル、4当量)の脱気溶液を一度に加え、得られた反応混合物を一晩還流した。反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(100mL)で希釈した後、DCM(3×75mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。粗化合物を、溶出剤として0.5%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(60〜120メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を淡黄色固体として得た(0.480g、54%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 0.60-0.70 (m, 2H), 0.95-1.05 (m, 2H), 1.60-1.71 (m, 1H), 2.76 (d, 3H, J = 4.48 Hz), 7.09 (s, 1H), 7.10-7.18 (m, 1H), 7.49-7.60 (m, 2H), 7.68-7.70 (d, 1H, J = 7.64 Hz), 7.93 (s, 1H), 8.60-8.70 (m, 1H), 10.22 (s, 1H).C16H16ClN3OのLC−MS計算値[M+H]302.10、実測値302.0。]
[0056] 中間体14
2−(2−クロロ−5−ビニル−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メチル−ベンズアミド



トルエン(150mL)中、ビニルボロン酸ピナコールエステル(2.25mL、13.2ミリモル、1.5当量)の溶液を15分間N2で脱気し、これにPd(PPh3)4(0.5g、0.44ミリモル、0.05当量)、次いで、2−(5−ブロモ−2−クロロ−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メチル−ベンズアミド(3g、8.8ミリモル、1当量)を加え、再び50℃で15分間N2で脱気した。この混合物に、H2O(9mL)中、K3PO4(7.5g、35.23ミリモル、4当量)の脱気溶液を一度に加え、得られた混合物を一晩還流した。完了した後、この反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得た。粗化合物を、溶出剤として1%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(60〜120メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を灰白色固体として得た(2g、80%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 2.74 (d, 3H, J = 4.52 Hz), 5.50-5.60 (m, 1H), 5.84-5.94 (m, 1H), 6.70-6.83 (m, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.11-7.19 (m, 1H), 7.45-7.58 (m, 2H), 7.69-7.71 (d, 1H, J = 7.64 Hz), 8.26 (s, 1H), 8.60-8.78 (brs, 1H), 10.18 (s, 1H).C15H14ClN3OのLC−MS計算値[M+H]288.08、実測値288.2。]
[0057] 中間体15
6−クロロ−4−ヨード−ニコチノニトリル



窒素雰囲気下、THF(100mL)とヘキサン(40mL)の混合物に、DIPA(22.21mL、158.78ミリモル、1.1当量)を加え、この混合物を−80℃で冷却し、これにn−BuLi(63.57mL、158.78ミリモル、1.1当量)を滴下した。添加が完了した後、得られた混合物を温め、−10℃で15分間攪拌した。この反応混合物を再び−80℃で冷却し、THF(100mL)中、6−クロロ−ニコチノニトリル(20g、144.35mmol、1当量)の溶液を滴下した。得られた混合物を−80℃で1時間攪拌した。1時間後、THF(100mL)中、ヨウ素(43.96g、173.22ミリモル、1.2当量)の溶液を一度に加えた。完了後、この反応混合物を水(100mL)で急冷し、ジエチルエーテル(6×100mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム(sodium thosulfate)溶液(2×100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空濃縮して粗生成物を得た。粗化合物を、溶出剤として2%酢酸エチル−ヘキサンを用いるシリカゲル(100〜200メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を薄黄色の固体として得た(15g、39%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 8.38 (s, 1H), 8.79 (s, 1H). C6H2ClIN2のLC−MS計算値[M+H]264.90、実測値264.9。HPLC純度は200nmで96.0%。]
[0058] 中間体16
2−(2−クロロ−5−シアノ−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メチル−ベンズアミド



1,4−ジオキサン(250mL)中、6−クロロ−4−ヨード−ニコチノニトリル(14g、53.03ミリモル、1当量)、2−アミノ−N−メトキシ−ベンズアミド(7.96g、53.03ミリモル、1当量)およびK3PO4(28.14g、132.57ミリモル、2.5当量)の混合物を1時間N2で脱気した。この混合物にPd(OAC)2(0.238g、1.06ミリモル、0.02当量)およびDPEphos(2.28g、4.24ミリモル、0.08当量)を加え、得られた反応混合物をさらに15分間N2で脱気し、得られた反応混合物を110℃で一晩攪拌した。反応が完了した後、固体材料を濾取し、水(500mL)に溶解させ、酢酸エチル(5×200mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して粗化合物を得た。粗化合物を、溶出剤としてジクロロメタン中0.2%のメタノール性アンモニア(MeOH中10%のアンモニア)を用いるシリカゲル(60〜120メッシュ)でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を淡黄色固体として得た(9g、59%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 2.75 (d, 3H, J = 4.56 Hz), 7.09 (s, 1H), 7.25-7.35 (m, 1H), 7.53-7.60 (m, 2H), 7.72 (d, 1H, J = 7.48 Hz), 8.56 (s, 1H), 8.69-8.79 (brs, 1H), 10.65 (s, 1H).C14H11ClN4OのLC−MS計算値[M+H]287.06、実測値286.9。HPLC純度は200nmで99.57%。]
[0059] 実施例1
N−メチル−2−{[2−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ]−5−(トリフルオロメチル)−4−ピリジニル]アミノ}ベンズアミド



2−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−4−ピリジニル]アミノ}−N−メチルベンズアミド(中間体1、50mg、0.152mmol)、5−アミノ−1,3−ジヒドロ−2Η−インドール−2−オン(90mg、0.607mmol)、1.0M塩酸(0.3mL)、1,4−ジオキサン(1.0mL)および水(1.0mL)を容器に加え、これを密閉し、150℃で2日間加熱した。得られた粗材料を逆相HPLCにより精製し、標題化合物を固体として得た(20mg、収率26%)。MS: M(C22H18F3N5O2) = 441.41, (M+H)+ = 442; 1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ ppm 2.76 (d, J=4.55 Hz, 3 H) 3.45 (s, 2 H) 6.68 (s, 1 H) 6.74 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 7.11 (dd, J=15.03, 1.14 Hz, 1H) 7.26 (dd, J=8.46, 2.15 Hz, 1 H) 7.43 - 7.52 (m, 1 H) 7.54 - 7.60 (m, 1 H) 7.71 (dd, J=7.83, 1.26 Hz, 1 H) 8.18 (s, 1 H) 8.23 (s, 1 H) 8.67 (d, J=4.55 Hz, 1H) 9.07(s, 1 H) 10.15 (s, 1 H) 10.24 (s, 1 H).]
[0060] 実施例2
N−メチル−2−{[2−{[4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−5−(トリフルオロメチル)−4−ピリジニル]アミノ}ベンズアミド



マイクロ波管に2−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−4−ピリジニル]アミノ}−N−メチルベンズアミド(中間体1、60mg、0.182mmol)、4−(4−モルホリニル)アニリン(39.0mg、0.219mmol)および2.5mLの1,4−ジオキサン中1.0Mの塩酸0.4mLを投入した後、マイクロ波オーブンにて160℃で1時間照射した。得られた粗材料を、逆相HPLCを用いて精製し、標題化合物を得た(23mg、収率23%)。MS: M(C23H24F3N5O2) = 471.48, (M+H)+ = 472; 1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ ppm 2.76 (d, J=4.55 Hz, 3 H) 3.01 - 3.03 (m, 4 H) 3.72 - 3.74 (m, 4 H) 6.67 (s, 1 H) 6.88 (d, J=8.84 Hz, 2 H) 7.10 (dd, J=15.03, 1.14 Hz, 1H) 7.41 (m, J=9.09 Hz, 2 H) 7.47 - 7.61 (m, 2 H) 7.70 (dd, J=7.83, 1.52 Hz, 1 H) 8.22 (s, 1 H) 8.67 (d, J=4.55Hz, 1 H) 9.01 (s, 1 H) 10.15 (s, 1 H).]
[0061] 実施例3
N−メチル−2−{[2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−5−(トリフルオロメチル)−4−ピリジニル]アミノ}ベンズアミド



マイクロ波管にて、2−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−4−ピリジニル]アミノ}−N−メチルベンズアミド(中間体1、50mg、0.152mmol)および[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミン(148mg,0.607mmol)を1M塩酸(0.303mL、0.303mmol)、1,4−ジオキサン(0.2mL)および水(2.5mL)と合わせた後、マイクロ波オーブンにて170℃で25分間照射した。得られた粗材料を濾過し、濾液を逆相HPLCにより精製し、標題化合物を得た(35.5mg、0.071mmol、収率46.7%)。MS: M(C25H26F3N5O3) = 471.48, (M+H)+ = 472; 1H NMR(400MHz, METHANOL-d4) δ ppm 2.88 (s, 3 H), 3.05 - 3.14 (m, 4 H), 3.78 - 3.91 (m, 7 H), 6.45 (s, 1 H), 6.52 (dd, J=8.59, 2.53 Hz, 1 H), 6.64 (d, J=2.53 Hz, 1 H), 7.03 - 7.13 (m, 1 H), 7.30 (d, J=8.59 Hz, 1 H), 7.40 - 7.50 (m, 2 H), 7.61 (dd, J=7.83, 1.26 Hz, 1 H), 8.10 (s, 1 H).]
[0062] 実施例4
N−メチル−2−[(5−メチル−2−{[4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]ベンズアミド



マイクロ波管に4−ヨード−5−メチル−N−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−ピリジンアミン(中間体2、50mg、0.127mmol)、2−アミノ−N−メチルベンズアミド(28.5mg、0.190mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.420mg、6.33μmol)、リン酸三カリウム(67.1mg、0.316mmol)およびビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(6.81mg、0.013mmol)を投入した後、窒素で脱気し、マイクロ波オーブンにて180℃で20分間照射した。得られた粗生成物を逆相HPLCにより精製し、標題化合物をTFA塩として得た(42mg、収率59%)。MS: M(C24H27N5O2) = 417.50, (M+H)+ = 418; 1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ ppm 2.17 (s, 3 H) 2.77 (d, J=4.55 Hz, 2 H) 3.04 - 3.18 (m, 4 H) 3.76 - 3.74 (m, 4 H) 6.49 ( s, 1H) 7.02 (m, J=8.84 Hz, 2 H) 7.14 (m, J=8.84 Hz, 2 H) 7.29 (ddd, J=8.40, 4.11, 3.92 Hz, 1 H) 7.58 (d, J=3.79 Hz, 2 H) 7.61 (s, 1 H) 7.76 (d, J=7.83 Hz, 1 H) 8.73 (m, 1H) 9.57 (s, 1H) 10.24 (s, 1 H).]
[0063] 実施例5
N−メチル−2−[(5−メチル−2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]ベンズアミド



マイクロ波管に4−ヨード−5−メチル−N−[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−ピリジンアミン(中間体3、50mg、0.118mmol)、2−アミノ−N−メチルベンズアミド(19.42mg、0.129mmol)、酢酸パラジウム(0.528mg、2.351μmol)、リン酸三カリウム(62.4mg、0.294mmol)およびビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(5.07mg、9.41μmol)を投入した。この反応混合物を窒素で5分間脱気し、マイクロ波オーブンにて180℃で20分間照射した。得られた粗材料を逆相HPLCにより精製し、標題化合物を得た(36mg、収率59%)。MS: M(C25H29N5O3) = 447.53, (M+H)+ = 448; 1H NMR(400MHz, MeOD) δ ppm 2.25 (s, 3 H) 2.92 (s, 3 H) 3.20 - 3.22 (m, 4 H) 3.77 - 3.93 (m, 4 H) 6.52 (s, 1 H) 6.61 (dd, J=8.59, 2.53 Hz, 1 H) 6.70 (d, J=2.53 Hz, 1 H) 7.12 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 7.30 (ddd, J=8.02, 6.51, 1.89 Hz, 1 H) 7.44 (s, 1 H) 7.51 - 7.64 (m, 2 H) 7.72 (d, J=1.01 Hz, 1 H) 8.36 (s, 1 H).]
[0064] 実施例6
2−[(5−クロロ−2−{[4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド



マイクロ波管に5−クロロ−4−ヨード−N−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−ピリジンアミン(中間体4、55.4mg、0.133mmol)、2−アミノ−N−メチルベンズアミド(30mg、0.200mmol)、リン酸三カリウム(70.7mg、0.33mmol)およびビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(7.17mg、0.013mmol)を投入した。この反応混合物を窒素で脱気し、マイクロ波オーブンにて180℃で20分間照射した。得られた粗生成物を逆相HPLCにより精製し、標題化合物を得た(11mg、収率16%)。MS: M(C23H24 ClN5O2 = 437.92, (M+H)+ = 438; H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ ppm 2.78 (d, J=4.29 Hz, 3 H) 2.99 - 3.11 (m, 4 H) 3.72 - 3.74 (m, 4 H) 6.75 (s, 1 H) 6.86 (m, J=8.84 Hz, 2 H) 7.11 (dd, J=15.16, 1.01 Hz, 1H) 7.41 (m, J=9.09 Hz, 2 H) 7.47 - 7.63 (m, 2 H) 7.70 (dd, J=7.83, 1.26 Hz, 1 H) 7.99 (s, 1H) 8.64 - 8.73 (m, 2 H) 10.09 (s, 1 H).]
[0065] 実施例7
2−[(5−クロロ−2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド



マイクロ波容器に1,4−ジオキサン(2.5mL)中、5−クロロ−4−ヨード−N−[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]−2−ピリジンアミン(中間体5、43mg、0.096mmol)、2−アミノ−N−メチルベンズアミド(中間体5、14.49mg、0.096mmol)および炭酸セシウム(94mg、0.289mmol)を投入した。この反応混合物をアルゴンで2分間脱気した後、酢酸パラジウム(II)(2.166mg、9.65μmol)および(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(12.02mg、0.019mmol)を投入し、マイクロ波オーブンにて180℃で20分間加熱した。次に、この混合物をシリカゲル(300mg)の存在下で減量乾固させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムに加え、CH2Cl2およびクロロホルム/メタノール/水酸化アンモニウム(90:9:1)(5%から100%)で溶出し、標題化合物を得た(26mg、収率57%)。1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ ppm 10.10 (s, 1 H), 8.66 (d, J=4.29 Hz, 1 H), 7.93 (s, 1 H), 7.89 (s, 1 H), 7.68 (d, J=6.82 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=8.84 Hz, 1 H), 7.57 - 7.51 (m, 1 H), 7.48 (t, J=7.07 Hz, 1 H), 7.07 (t, J=7.07 Hz, 1 H), 6.75 (s, 1 H), 6.61 (d, J=2.53 Hz, 1 H), 6.44 (dd, J=8.72, 2.40 Hz, 1 H), 3.80 (s, 3 H), 3.75 - 3.73 (m, 4 H), 3.07 - 3.05 (m, 4 H), 2.78 (d, J=4.55 Hz, 3 H); MS: M(C24H26ClN5O3) = 467.95, (M+H)+ = 468 および 469.]
[0066] 実施例8
N−メチル−2−({5−メチル−2−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ]−4−ピリジニル}アミノ)ベンズアミド



容器に1,4−ジオキサン(0.1mL)および水(1.5mL)中、2−[(2−フルオロ−5−メチル−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド(中間体6、33mg、0.127mmol)および5−アミノ−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン(37.7mg、0.255mmol)を投入した。この反応混合物を150℃で2日間加熱して粗生成物を得、これを逆相HPLCにより精製し、標題化合物を固体として得た(208mg、収率48%)。MS: M(C22H21N5O2) = 433.46, (M+H)+ = 434; 1H NMR(400MHz, MeOD) δppm 2.25 (s, 3 H) 2.91 (s, 3 H) 3.51 - 3.58 (m, 1 H) 6.56 (s, 1 H) 6.95 (d, J=8.34 Hz, 1 H) 7.14 (dd, J=8.21, 1.89 Hz, 1 H) 7.22 (d, J=1.52 Hz, 1 H) 7.27 (dd, J=14.91, 1.52 Hz, 1 H) 7.45 - 7.64 (m, 2 H) 7.71 (dd, J=7.83, 1.26 Hz, 1 H) 8.45 (s, 1 H).]
[0067] 実施例9
2−[(5−フルオロ−2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド



マイクロ波容器に1,4−ジオキサン(2.5mL)中、2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド(中間体7、54mg、0.193mmol)、[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミン塩酸塩(47.2mg、0.193mmol)および炭酸セシウム(189mg、0.579mmol)を投入した。この反応混合物に2分間アルゴンを通じた後、酢酸パラジウム(II)(2.167mg、9.65μmol)および(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン(12.02mg、0.019mmol)を投入し、マイクロ波オーブンにて180℃で20分間照射した。この反応混合物をシリカゲル(300mg)の存在下で減量乾固させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムに加え、ヘキサンおよびEtOAc(5%から100%)で溶出した後、逆相HPLCにより精製し、標題化合物を得た(5mg、収率5%)。MS: M(C24H26FN5O3) =451.49, (M+H)+ = 452 および 453.]
[0068] 実施例10
2−({5−クロロ−2−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−5−イル)アミノ]−4−ピリジニル}アミノ)−N−メチルベンズアミド



マイクロ波容器に1,4−ジオキサン(0.182mL)および水(2mL)中、2−[(2−クロロ−5−フルオロ−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド(中間体7、80mg、0.286mmol)、5−アミノ−1,3−ジヒドロ−2Η−インドール−2−オン(42.2mg、0.286mmol)を投入し、マイクロ波オーブンにて180℃で20分間照射した。この反応混合物をシリカゲル(300mg)の存在下で減量乾固させ、得られた粗生成物をシリカゲルカラムに加え、ヘキサンおよびEtOAc(5%から100%)で溶出した後、逆相HPLCにより精製そ、標題化合物(23mg、収率19%)を得た。MS: M(C21H18ClN5O2) =407.85, (M+H)+ = 408 および 409.]
[0069] 実施例11
2−[(5−ブロモ−2−{[4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド



容器内で4−(4−モルホリニル)アニリン(47.3mg、0.265mmol)および2−[(5−ブロモ−2−クロロ−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド塩酸塩(中間体8、100mg、0.265mmol)をイソプロパノール(3mL)と合わせた。6M塩酸(0.044mL、0.265mmol)を加え、容器を密閉し、120℃で96時間加熱した。この反応混合物を逆相HPLCにより精製した。所望の画分を合わせ、蒸発させ、標題化合物を褐色油状物として得た(15mg、収率10%)。1H NMR(400MHz, MeOD) δ ppm 2.91 (s, 3 H) 3.06 - 3.13 (m, 4 H) 3.79 - 3.91 (m, 4 H) 6.62 (s, 1 H) 6.97 (m, J=9.09 Hz, 2 H) 7.10 - 7.21 (m, 1 H) 7.24 (m, J=8.84 Hz, 2 H) 7.43 - 7.53 (m, 1 H) 7.53 - 7.62 (m, 1 H) 7.65 (dd, J=7.71, 1.39 Hz, 1 H) 7.97 (s, 1 H) 8.18 (br. s., 2 H); MS: M(C23H24BrN5O2) = 481.11, (M+H)+ = 482 および 484.]
[0070] 実施例12
2−[(5−ブロモ−2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド



容器内で2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)アニリン(65mg、0.265mmol)および2−[(5−ブロモ−2−クロロ−4−ピリジニル)アミノ]−Ν−メチルベンズアミド塩酸塩(100mg、0.265mmol)(中間体8)をイソプロパノール(3mL)と合わせた。6M塩酸(0.044mL、0.265mmol)を加え、この反応混合物を120℃120時間加熱した。次に、この反応混合物を逆相HPLCにより精製した。所望の画分を合わせ、蒸発させ、標題化合物を紫色の固体として得た(21mg、収率14%)。1H NMR(400MHz, MeOD) δ ppm 2.88 - 2.94 (m, 3 H) 3.10 - 3.19 (m, 4 H) 3.81 - 3.89 (m, 7 H) 6.51 - 6.58 (m, 2 H) 6.66 (d, J=2.53 Hz, 1 H) 7.12 - 7.19 (m, 1 H) 7.29 (d, J=8.59 Hz, 1 H) 7.44 - 7.51 (m, 1 H) 7.51 - 7.57 (m, 1 H) 7.64 (dd, J=7.83, 1.26 Hz, 1 H) 7.95 (s, 1 H) 8.29 (br. s., 2 H); MS: M(C24H26BrN5O3) = 511.12, (M+H)+ = 512 および 514.]
[0071] 実施例13
2−[(5−クロロ−2−{[2−(メトキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ)−4−ピリジニル)アミノ]−N−(メチルオキシ)ベンズアミド



容器にN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(1.0mL)中、2−[(5−クロロ−2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]安息香酸(中間体9、0.2g、0.440mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.084g、0.440mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)(0.067g、0.440mmol)を投入し、室温で30分間攪拌した。この溶液に塩酸メトキシルアミン(0.037g、0.440mmol)を加え、この混合物をさらに10分間攪拌した後、氷浴を用いることにより0℃まで冷却した。この反応混合物にDIEA(0.154mL、0.879mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩攪拌し、反応物を真空濃縮し、残渣を逆相HPLCにより精製し、標題化合物を固体として得た(58mg、収率24%)。MS: M(C24H26ClN5O4) = 483.95, (M+H)+ = 482, 484; 1H NMR(400MHz,DMSO-d6) δ ppm 11.89 (br. s., 1 H) 9.64 (br. s., 1 H) 7.93 (s, 1 H) 7.89 (s, 1 H) 7.46 -7.67 (m, 4 H) 7.08 (t, J=7.45 Hz, 1 H) 6.67 - 6.77 (m, 1 H) 6.61 (d, J=2.5 Hz, 1 H) 6.44 (dd, J=8.7, 2.6 Hz,1 H) 3.80 (s, 3 H) 3.72 - 3.77 (m, 4 H) 3.70 (s, 3 H) 2.98 - 3.11 (m, 4 H).]
[0072] 表3に示されている2−[(5−クロロ−2−{[2−(メトキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]−N−ヒドロキシアルキル−N−アルキルベンズアミド化合物は、2−[(5−クロロ−2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]安息香酸(中間体9)およびアミノ−アルコールから、実質的に実施例13の手順に従って製造した。*の記号は、R基の結合点を表す。]
[0073] 表3]
[0074] 実施例17
2−[5−シクロプロピル−2−(2−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−フェニルアミノ)−ピリジン−4−イルアミノ]−N−メトキシ−ベンズアミド



10mLのマイクロ波管に2−(2−クロロ−5−シクロプロピル−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メトキシ−ベンズアミド(中間体12、0.075g、0.24mmol、1当量)、2−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−フェニルアミン(0.1g、0.47mmol、2当量)、Cs2CO3(0.23g、0.71mmol、3当量)および1,4−ジオキサン(3mL)を加え、得られた混合物をN2で15分間脱気した。これにPd2(dba)3(0.014g、0.014mmol、0.06当量)およびキサントホス(Xanthphos)(0.03g、0.06mmol、0.25当量)を加え、再びN2でさらに30分間脱気した。得られた混合物にマイクロ波を100℃、150Wで30分間照射した。反応の進行はLCMSによりモニタリングした。反応が完了した後、溶媒を減圧下で除去し、粗化合物を、溶出剤として1%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(100〜200メッシュ)でのカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製した。このようにして得られた固体をジエチルエーテルおよびペンタンで洗浄し、標題化合物を灰色の固体として得た(9mg、9%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 0.51-0.54 (m, 2H), 0.91-0.95 (m, 2H), 1.50-1.62 (m, 1H), 3.00-3.10 (m, 4H), 3.65-3.72 (m, 3H), 3.72-3.75 (m, 4H), 3.79 (s, 3H), 6.35-6.60 (m, 1H), 6.55-6.62 (m, 1H), 6.67 (s, 1H), 6.95-7.10 (m, 1H), 7.40-7.65 (m, 4H), 7.66-7.76 (m, 2H), 9.47 (s, 1H), 11.85 (brs, 1H).C27H31N5O4のLC−MS計算値[M+H]490.24、実測値490.5。HPLC純度は210nmで91.0%。]
[0075] 実施例18
2−[5−シクロプロピル−2−(2−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−フェニルアミノ)−ピリジン−4−イルアミノ]−N−メチル−ベンズアミド



10mLのマイクロ波管に2−(2−クロロ−5−シクロプロピル−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メチル−ベンズアミド(中間体12、0.075g、0.25mmol、1当量)、2−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−フェニルアミン(0.10g、0.50mmol、2当量)、Cs2CO3(0.24g、0.75mmol、3当量)および1,4−ジオキサン(3mL)を加え、得られた混合物をN2で30分間脱気した。これにPd2(dba)3(0.010g、0.009mmol、0.04当量)およびキサントホス(Xanthphos)(0.021g、0.037mmol、0.15当量)を加え、この反応混合物を再びN2でさらに10分間脱気した。得られた反応混合物にCEMマイクロ波を110℃、150Wで30分間照射した。反応の進行はLCMSによりモニタリングした。反応が完了した後、Cs2CO3を濾去し、濾液を減圧下で濃縮し、粗化合物を分取HPLCにより精製し、標題化合物を灰色の固体として得た(7mg、6%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 0.45-0.60 (m, 2H), 0.90-0.93 (m, 2H), 1.50-1.70 (m, 1H), 2.70-2.80 (m, 3H), 3.95-3.10 (m, 4H), 3.70-3.75 (m, 4H), 3.79 (s, 3H), 6.41-6.42 (d, 1H, J = 7.48 Hz), 6.59 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.90-7.10 (m, 1H) 7.35-7.46 (m, 1H), 7.50-7.60 (m, 2H), 7.62-7.63 (d, 1H, J = 7.4 Hz), 7.68 (s, 1H), 7.71-7.73 (d, 1H, J = 6.8 Hz), 8.50-8.65 (brs, 1H), 9.97 (s, 1H).C27H31N5O3のLC−MS計算値[M+H]474.24、実測値474.6。HPLC純度は210nmで99.89%。]
[0076] 実施例19
2−[2−(2−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−フェニルアミノ)−5−ビニル−ピリジン−4−イルアミノ]−N−メチル−ベンズアミド



密閉した試験管に2−(2−クロロ−5−ビニル−ピリジン−4−イルアミノ)−N−メチル−ベンズアミド(中間体14、0.5g、1.74mmol、1当量)、2−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−フェニルアミン(0.72g、3.47mmol、2当量)、Cs2CO3(1.69g、5.21mmol、3当量)および1,4−ジオキサン(50mL)を加え、得られた混合物を50℃にて1時間N2で脱気した。これにPd(OAc)2(0.078g、0.35mmol、0.2当量)、BINAP(0.43g、0.7mmol、0.4当量)を加え、再びN2でさらに30分間脱気し、得られた混合物を100℃で一晩加熱した。反応の進行はLCMSによりモニタリングした。反応が完了した後、Cs2CO3を濾去し、濾液を減圧下で蒸発させて粗生成物を得、これを溶出剤として0.2%MeOH−DCMを用いるシリカゲル(100〜200メッシュ)でのカラムクロマトグラフィー、次いで分取HPLCにより精製した。このようにして得られた固体化合物をジエチルエーテルおよびペンタンで洗浄し、標題化合物を褐色固体として得た(13mg、2%)。1H-NMR(400MHz,DMSO-d6): δ 2.74-2.75 (d, 3H, J = 4.36 Hz), 3.00-3.10 (m, 4H), 3.69-3.78 (m, 4H), 3.78 (s, 3H), 5.18-5.25 (m, 1H), 5.60-5.68 (m, 1H), 6.42-6.49 (m, 1H), 6.58-6.73 (m, 3H), 6.95-7.05 (m, 1H), 7.40-7.50 (m, 2H), 7.62-7.70 (m, 2H) 7.81 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.60-8.70 (brs, 1H), 9.98 (s, 1H). C26H29N5O3のLC−MS計算値[M+H]460.23、実測値460.4。HPLC純度は210nmで98.20%。]
[0077] 実施例20
2−[(5−シアノ−2−{[2−(メチルオキシ)−4−(4−モルホリニル)フェニル]アミノ}−4−ピリジニル)アミノ]−N−メチルベンズアミド]
[0078] 実施例20は、中間体16および2−メトキシ−4−モルホリン−4−イル−フェニルアミンを用いること以外は、実施例19と同様にして合成した。C25H26N6O3のLC−MS計算値(M+H)459.52、実測値459.4。HPLC純度97.4%(200nm)。]
权利要求:

請求項1
下記の式:[式中、各R1は、独立に、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、−COOH、−COO−C1−C3−アルキル、C1−C6−アルコキシ、−(NR5)xSOyR6、−X−N(R7)2、−SOyN(R7)2、−C1−C6−アルキル−(R8)p、C3−C6−シクロアルキル−R9、フェニル−(R10)p、ヘテロアリール−(R10)p、ヘテロシクロアルキル−(R11)p、であるか、または2つのオルトR1基が、それらが結合されている炭素原子と一緒に縮合5〜6員炭素環式または複素環式環を形成し;R2は、ハロ、CF3、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−アルコキシまたはシアノであり;各R3は、独立に、ハロ、C1−C6−アルキル、−C1−C6−アルキル−R8、C1−C6−アルコキシ、−X−N(R7)2またはヘテロシクロアルキルであり;各R4は、独立に、H、C3−C6−シクロアルキル、−C1−C6−アルキル−(R8)p、ヒドロキシまたはO−C1−C6−アルキル−(R8)pであるか、またはR4基は、Zと一緒に、−C1−C6−アルキル−(R8)p基またはC3−C6−シクロアルキル基で置換されていてもよい5〜6員環式環を形成し;各R5は、独立に、Hまたは−C1−C6−アルキル−(R8)pであり;各R6は、独立に、ヒドロキシ、C1−C6−アルキル、フェニル−(R10)pまたはヘテロアリール−(R10)pであり;各R7は、独立に、H、−(Y)x−C1−C6−アルキル−R8、C3−C6−シクロアルキル、フェニル−(R10)p、ヘテロアリール−(R10)p、ヘテロシクロアルキル−(R11)pであるか、またはそれらが結合されている窒素原子と一緒に−C1−C6−アルキル−(R8)pまたはC3−C6−シクロアルキル基で置換されていてもよい5〜6員環式環を形成し;各R8は、独立に、C1−C6−アルコキシ、C3−C6−シクロアルキル、C1−C6−チオアルコキシ、ヒドロキシ、チオール、シアノ、ハロ、ニトロ、−COOH、−COO−C1−C3−アルキル、−(NR5)xSOyR6、−X−N(R7)2、−SOyN(R7)2、フェニル−(R10)pまたはヘテロアリール−(R10)pであり;各R9は、独立に、C1−C6−アルコキシ、−COOH、−COO−C1−C3−アルキル、−X−N(R5)2、ハロ、ヒドロキシ基または−C1−C6−アルキル−(R8)p基であり;各R10は、独立に、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ、CF3またはN(R5)2であり;各R11は、独立に、C1−C6−アルキル−(R8)pであり;Qは、−C(O)−、−S(O)−または−SO2−であり;Zは、N、CHまたはC−C1−C6−アルキルであり;Xは、結合、−C1−C6−アルキル−、−C(O)−または−O−(CH2)q−であり;Yは、−S(O)−、−SO2−、−C(O)−、−C(O)NH−または−C(O)O−であり;各pは、独立に、0、1、2または3であり;qは、1、2、3または4であり;rは、0、1、2または3;各xは、独立に、0または1であり;かつ各yは、独立に、1または2である]により表される化合物、またはその薬学上許容される塩。
請求項2
下記の構造:[式中、R1aは、ヘテロシクロアルキル−(R11)p、−C1−C6−アルキル−R8またはC1−C6−アルコキシであり;R1bは、H、C1−C3アルコキシ、ハロ、CF3、SOyC1−C3−アルキルまたは−C(O)N(R7)2であり;R2は、ハロまたはCF3であり;各R4は、独立に、H、メチルまたはメトキシであり;かつ各R7は、独立に、H、C1−C3−アルキルであるか、またはそれらが結合されている窒素原子と一緒にピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノまたはチオモルホリノ基を形成する]により表される請求項1の化合物またはその薬学上許容される塩。
請求項3
下記の構造:[式中、R2は、ハロまたはCF3であり;かつ各R4は、独立に、Hまたはメチルである]により表される請求項1の化合物またはその薬学上許容される塩。
請求項4
下記の構造:により表される請求項1の化合物またはその薬学上許容される塩。
請求項5
一方のR4がHであり、他方のR4がメトキシである、請求項2の化合物またはその薬学上許容される塩。
請求項6
R1aがモルホリノ基であり、R1bがメトキシ基である、請求項2もしくは5の化合物またはその薬学上許容される塩。
請求項7
R2がハロまたはCF3である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学上許容される塩。
請求項8
a)請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学上許容される塩と、b)薬学上許容される賦形剤とを含んでなる組成物。
請求項9
それを必要とする患者に薬学上有効量の請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含んでなる癌の処置方法。
請求項10
それを必要とする患者に薬学上有効量の請求項8の化合物を投与することを含んでなる癌の処置方法。
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